おはようございます ♪(ღˇ◡ˇ)人(ˇ◡ˇღ)♪ にこです
ここ数年、急激に注目を集めているのがオーガニックコスメ
ですが、日本ではまだオーガニック認証機関はありません
なので、「これはオーガニックコスメです」といって販売してしまえばオーガニックコスメになるのです…
先日も、安全なコスメを選ぶために、知っておきたいことでも記載しましたが私たち消費者が知識を高めていかないと、売り手の戦略に乗せられてコスメを選ぶことになります
海外では、すでにいくつかの自然化粧品とオーガニックコスメの認証が出てきています
これらの認証は、各団体によってかなり基準の定め方が異なります
今日のお話は…
海外のオーガニック認証マークにも世界統一基準がないって本当?
日本のオーガニックコスメでもみかける世界のオーガニック認証マークを調べてみた
石油系合成成分を見と手ていないオーガニック認証団体もあるんです
といった感じです
これらの認証マークがついているコスメは一定の基準をクリアしているものなのでオーガニックコスメ選びの参考になると思います
ですが、各団体のオーガニック認証化粧品だからといって、合成成分ゼロというわけではないことに注意してください
今回は、日本の化粧品で取得されている 海外の認証マークを中心に調べてみました
今回の記事は、、、
実は、オーガニックコスメの統一基準はまだない
日本の食品については、農林水産省が管理する有機JASマークが目印となります
現在、有機食品には、世界統一基準というものがあるので、日本の「有機JAS」でも、アメリカの「USDAオーガニック」でも、 EUの有機基準でも、世界中のどこでもほぼ同じ基準で認証されています
有機食品の世界統一基準のベースを作ったのはIFOAMという国際NGOです
IFOAM (国際有機農業連盟)とは
1972年に設立されて以来、有機農業の普及に努めてきた国際的なNGOのこと
本部はドイツにあり、世界116カ国以上の770 団体がIFOAMに加盟している
では、コスメの認証はどうでしょう?
海外では、すでにいくつかの自然化粧品とオーガニックコスメの認証団体があります
ですが、コスメには統一された基準がありません
それぞれの認証団体が独自の基準で認証されている現状です
そう、オーガニック認証化粧品だからといって、合成成分ゼロというわけではないことを私たちが知っておく必要があります
どの成分を「使用可」とするかの判断により、その基準が異なってきてしまいます
世界のオーガニック認証団体
今回は、日本のオーガニックコスメでもみかける世界のオーガニック認証マークについて調べてみました
ECOCERT(エコサート)
エコサートは、1991年に設立した国際有機認証機関です
フランスのトゥールーズに本部があります
農産物をはじめ、加工食品、畜産物、化粧品、コットン、その他様々な有機認証を提供しています
日本にもエコサートジャパンンがあります
認証件数世界トップクラスと言われていて、Aveda、Kiehl's、Nuxe、Kora、Origins、L'Oreal、Clarins など、国際的な有名企業が名を連ねており、一般消費者や業界、政府関係者まで多くの信頼を得ていると言われています
エコサートの化粧品に関する認証にはCOSMEECO(コスメエコ)というラベルと、さらに厳格なCOSMEBIO(コスメビオ)2つのラベルがあります
COSMECO(エコロジーラベル)の基準
完成品の95%が自然原料であること。(水含む)
完成品の5%は化学原料で良い。
完成品の5%は、オーガニックでなければならない。
植物原料の50%は、オーガニックでなければならない。
化学香料は使用不可。
COSMEBIO(エコロジカル&オーガニックラベル)の基準
完成品の95%が自然原料であること。(水含む)
完成品の5%は化学原料で良い。
完成品の10%は、オーガニックでなければならない。
植物原料の95%は、オーガニックでなければならない。
化学香料は使用不可。
保存料として安息香酸、蟻酸、プロピオン酸、サリチル酸、ソルビン酸、ベンジル酸が認められているそうです
加工原料は、0.5%までのパラベンならびにフェノキシエタノールで保存可
USDAオーガニック
USDAは、United States Department of Agricultureの略称で、米国農務省のことです
日本で言えば、農林水産省にあたる政府機関なんです
USDA Organicは、日本で言えば有機JASにあたり、主な品目は、農産物や食料品と元々は食品の基準なのです
ただし、アメリカにはオーガニックコスメに関する明確な基準がありません
化粧品に対してオーガニック食品基準であるUSDAが採用される場合も多くなっているそうです
ということは、USDAオーガニック認証を得ているコスメは食品レベルの品質ということですね!
USDA Organicの基準
3年以上農薬・化学肥料を使っていない耕地で栽培された、オーガニック原料を使っている
遺伝子組み換えや放射線照射、下水汚泥肥料の使用は禁止
水分と塩分を除き、重量ベースで95%以上がオーガニック原料を使っている
残りの5%も国が認めた合成物質・天然物質でなければならない
ロゴマークには、100%有機栽培で育てられた原料を使っている「100%Organic」と95%以上がオーガニック原料を使っている「Organic」の2つがあります
BDIH
2000年にドイツで発足した医薬品・化粧品商工業企業連盟が掲げたオーガニックコスメ・ガイドラインです
BDIH認定の基準
可能な限り植物原料を使用し、使用する植物は有機栽培又は野生採取であること
原料や製品に対する動物実験は一切行わないこと
塩類(硫酸マグネシウムなど)や鉱物(塩化ナトリウムなど)は原則的に使用可能
合成着色料、合成香料、合成油脂、シリコンパラフィンそのほか石油製品は使用しない
製品の安全と安定性のために使用する、防腐効果のある天然成分の保存料は使用可能
成分、及び化粧品を放射線による殺菌、防腐加工は行わない
保存料についてですが、天然の状態で存在している、安息香酸、安息香酸塩類、エチルエステル、サルチル酸、サルチル塩類、アスコルビン酸などの使用可能となっています
ただし、配合する場合は必ずラベルに表示をすることが決められています
COSMOS(コスモス)
コスメビオ、エコサート、BDIH、英国土壌協会、ICEAの5団体が参加して2010年に制定されたオーガニック認証
コスモス設立の目的は、ナチュラル&オーガニックコスメのEU統一基準を作ることです
コスモスの化粧品に関する認証にはCOSMOS NATURAL(コスモス ナチュラル)というラベルと、さらに厳格なCOSMOS ORGANIC(コスモス オーガニック)2つのラベルがあります
COSMOS ORGANIC(コスモス オーガニック)
内容成分の95%から100%が自然由来の成分であること
植物原料(オイル・抽出物・バターなど)の95%~100%が有機農法、遺伝子組み換えしていない農法によって作られた原料でなければならない
完成品の最低20%は有機農法によって作られた原料であること
ヨーロッパの基準で厳格に定められてる原料以外の成分は使用できない
植物原料以外の成分の使用は内容量の5%以下であること
製品に使われるすべての成分、原料は環境に悪影響を与えない生分解性のものでなければならない
COSMOS NATURAL(コスモス ナチュラル)
使用されている全ての原料は精査され自然由来の原料でなければならない
オーガニック原料の最小必要含有量はない
ヨーロッパの基準で厳格に定められてる原料以外の成分は使用できない
植物原料以外の成分の使用は内容量の5%以下であること
製品に使われるすべての成分、原料は環境に悪影響を与えない生分解性のものでなければならない
コスモス認証基準では、一部の石油系合成成分が使用可となっているようです
そのいくつかは、「102種類の旧表示指定成分」に含まれています
石油系合成成分の使用を認めていない団体
食品において、オーガニック認証の基準では、石油系合成成分の使用が一切認められていないません
ですが、化粧品では石油系合成成分が認めていない団体は少ないのも現状なようです
直接口から摂取する食品に比べ、化粧品の安定などを考慮すると、肌に使う化粧品は少し安全性が低くても仕方がないと考えられがちなのかもしれません
ですが、経皮毒の問題もあります
そうなると食品レベルの安全性がコスメにも求められるのかもしれませんね
オーガニックコスメ認証団体の中でも、石油系合成成分の使用を認めていない団体もあります
- アメリカのUSDAオーガニック(政府機関)
- オーストラリアのACO(民間機関)
- ドイツのデメター(民間機関)
USDAオーガニックとACOについては、「IFOAM」の加工食品認証にほぼ準じた基準でコスメ認証がされています
USDAオーガニックは、水分と塩分を除き、95%以上がオーガニック原料であること
ACOは、 95%以上がオーガニック原料であり、残り5%も自然原料であること
デメターのコスメ認証は、植物原料について、バイオダイナミック農法によるものを90%以上使用とされています
従来から、バイオダイナミック農法による有機食品認証も行われています
まとめ:日本でよく見かける海外の認証マーク
日本で見かけることが多いオーガニック認証マークをいくつか調べてみて感じたことがあります
オーガニック認証マークがついているからといって、合成成分が配合されていないわけではないということ
認証マークがついているオーガニックコスメは、じっくりと肌を育てるのにぴったりの化粧品であると思っていました
でも、合成成分については、それぞれの認証団体特徴をの把握しておくことも大切なんだなって思いました