こんにちは。にこです。
天然成分100%の化粧品を使いたい。
でも、何を基準に選んだらいいのかよくわからない。
そんな方に向けて、日本のオーガニックコスメ基準がすばらしいのでご紹介したいと思い記事を書きました!
ポイント
- 日本にもオーガニックコスメ基準がある
- 日本のオーガニックコスメ基準は消費者想い
オーガニックコスメやナチュラルコスメに興味を持つ方増えていますね。
オーガニックコスメやナチュラルコスメに注目が集まっているのはなぜでしょうか?
環境の変化に伴う敏感肌女性の増加や、化粧品に対して安全・安心を求める人が増えたことに加え、エコやロハスなど環境を重視したライフスタイルを意識する消費者の増加、倫理的消費(エシカル消費)の高まりなどがあげられます。
つまり、私たちが肌にも環境にも優しい商品を選びたいと思ってきているということではないでしょうか?
私たちはオーガニックコスメというと、世界のオーガニックコスメの認証を思い浮かべることが多いと思いますが、実は日本にもオーガニックコスメ基準があります。
そして、日本のオーガニックコスメ基準は、世界のオーガニック認証基準に負けていない、それ以上の基準なのです。
ぜひ、日本のオーガニック基準を覚えていただき、オーガニックコスメ選びの参考にしていただければ幸いです。
記事前半でオーガニックコスメとうキーワードについて、後半は日本のオーガニックコスメ基準について書いたのでお付き合いくださいね。
日本がオーガニックコスメ先進国です。
日本のオーガニックコスメ基準マークを覚えていただき、JOCA推奨品マークを取得しているブランドを手に取っていただけると嬉しいです。
”オーガニックコスメ”という言葉は日本発
オーガニックコスメという言葉は日本発だと、知っていましたか?
オーガニックコスメといえば、海外のイメージが強く、日本はどちらかと言えばオーガニック後進国なイメージがありませんか?
ですが、オーガニックコスメという言葉を最初に発信したのは日本の環境NGOアイシスガイアネットなんです。
アイシスガイアネットとは?
1992年に「人と地球にやさしいオーガニックライフ」を広げようということで立ち上げた環境NGO
2001年に環境NGOアイシスガイアネットが単行本「オーガニック・コスメ」を発行した時に作った言葉なんです。
当時、ヨーロッパではBDIHがナチュラルコスメの基準を作りました。
2002年には、エコサートがコスメのナチュラル認証とオーガニック認証を始めました。
ですが、この時点でもオーガコスメという言葉は登場していなかったようです。
ヨーロッパでオーガコスメという言葉が出たのは2008年頃のことなんだそうです。
日本で2001年にオーガニックコスメというキーワードが使われたので、オーガニックコスメという言葉は日本発なんですね。
環境NGOが「日本オーガニックコスメ協会」を設立
日本オーガニックコスメ協会は、2007年に環境NGOアイシスガイアネットによって設立されました。
オーガニックコスメ協会の目的
安心安全な成分を素材としたオーガニックコスメ製品を消費者に伝える
オーガニックコスメを製造するメーカーに対して、より安全性の高い化粧品を作るための提案とアドバイスをする
日本オーガニック協会は、オーガニックコスメはオーガニックな食べ物とほぼ同等の基準にすべきであると考えています。
JOCA推奨品マークとは?
日本オーガニックコスメ協会独自の基準によって作られたのが、JOCA推奨品マークです。
このJOCA推奨品マークの特徴は、消費者の立場から、安心安全なオーガニックコスメを選びやすくすることを一番の目的としていることです。
JOCA推奨品マークがつけられる製品の条件は、100%天然成分のオーガニックコスメであることです。
つまり、100%オーガニックのコスメを使いたい場合は、JOCA推奨品マークがついている製品を選べばよいということになります。
成分表をみても成分がよく理解できない一般の消費者であっても、天然成分100%の化粧品がひと目でわかるということなのです。
JOCA推奨品の基本概要
基本原料について
オーガニックコスメ推奨品に使われる基本的な原料は、もともと自然界にあり、自然界で循環することができ、自然界のバランスを壊すことがないものであるべきと考えられています。
石油と石油由来合成成分を使っていないこと。資源的に有限であり、かつ自然界にない合成成分のもととなった石油を使っていない原料であること。(また石油を使わないもうひとつの理由として温暖化防止への配慮もある)。
植物、粘土、鉱石類のように、自然界の中で生まれ、循環することができ、自然のバランスを壊す懸念のない原料であること。
人為的な化学的操作によって、もともとの自然の組成を変化させることで新たに作られた、自然界にない成分は「使用不可」とする。
石けんのように、長年にわたって使われてきて、環境や肌に対して、無害であることがわかっている原料であること。
使用する植物については、認証取得の有無を問わず、実際に農薬や化学肥料を使わずに栽培されたものであること、あるいは野生植物を使用した原料であること。
脊椎動物を殺傷しなければ得られない原料ではないこと。例)鯨油、馬油、鶏のトサカから得られるヒアルロン酸、サメから得られるスクワレンなど。
※ただし殺傷しなくても得られる羊毛由来のラノリンなどは、動物愛護の精神を尊ぶEUの基準に準じて使用可としています。
※日本オーガニックコスメ協会ホームページより引用
製造方法について
基本原料が天然成分であることだけでなく、製造方法及び製造過程においても合成成分を使わないことが求められています。
完成品が、天然成分100%で製造されていること。
乳化方法について合成界面活性剤を使わずに天然成分で実現していること。
洗浄成分について合成界面活性剤を使わずに天然成分で実現していること。
防腐および保存性を高める方法について、合成防腐剤成分を使わずに天然成分で実現していること。
植物エキスの抽出、加工、漂白などにおいて、合成溶剤を使っていないこと。
※日本オーガニックコスメ協会ホームページより引用
たとえば植物エキスを抽出する時に使われる溶剤を例にしてみます。
使用可能溶剤は、「水、発酵醸造エタノール、植物油、グリセリン」などです。
天然成分の溶剤を使うことが条件にとなっています。
つまり、抽出溶剤であっても、石油の合成成分などの溶剤の使用は認めていません。
JOCA推奨品には、製造過程でも厳しく基準が決められています。
ポイント
工場内で使用する器材が合成成分に汚染されていないこと
工場内の環境が、揮発性の合成溶剤などによって、汚染されていないこと
製造工場から外部に合成成分を排出するなどの環境に負担をかけないこと
環境にも配慮された素敵な提案だと思います。
私たちがJOCA推奨品マークがついている製品を選ぶということは、環境にも優しい選択になりますね。
なぜ、推奨品マークなの?
オーガニックコスメ協会が提唱したオーガニックコスメの基準は、「認定」ではなく「推奨品」なんです。
ここにはオーガニックコスメ協会の想いが感じられます。
製造メーカーさんに対して「認証してあげる」という上から目線の立場ではなく、一緒に天然成分100%のオーガニックコスメ基準を広げよう!という想いがあります。
現在、JOCA推奨品マークを取得しているのは、国産メーカー38社(2020年11月時点)あります。
スキンケア、メイク、ヘアケアとあらゆるアイテムがあります。
天然成分100%で化粧品を作ることは可能だということがわかりますね。
まとめ
オーガニックコスメを使ってみたいと思う時は、どんなときでしょうか?
肌トラブルで悩んでいたり、肌育に興味があったりした時ではないでしょうか?
石油由来の合成成分などが混ざると、植物は本来の抗酸化力や癒やしの力を発揮することが出来ないんだそうです。
植物の力を最大限に発揮するには、天然成分100%のオーガニックコスメなんです。
オーガニックコスメに興味を持ったことを素敵なご縁と思い、植物の力を感じることができるオーガニックコスメを選べるようになりたいですね。
天然成分100%のオーガニックコスメを選ぶ目安として、ぜひ、JOCA推奨品マークを探してみてくださいね。